H28.2.9
2016年2月9日(火) 小田原市平成27年度環境美化推進員研修会で講演しました。
テーマ「災害時の衛生美化について」を依頼され、理事長が講演しました。
地域防災計画に基づき、大地震発生時の避難所のトイレについて、過去の大震災での災害支援の経験からどのような状況になるのかをお話しました。人の排泄は地震発生直後から待つことはできません。まず、水洗トイレを使うことはできず、携帯トイレ、簡易トイレ、組立式仮設トイレを使用することになります。それらは使い慣れているものではありません。
阪神淡路大震災ではトイレが足りず、使えるトイレに殺到してしまいすぐに使えなくなるという混乱が起きました。小田原市でも想定される避難者数に対しトイレの備蓄数は少ないのが現状です。また、避難所の運営は自治組織(自治会)に任されています。
トイレを我慢して健康を害した事例もあります。トイレ運営のポイントは「行きたくないトイレをつくらない」ことです。障害者・高齢者・女性・幼児・外国人等の災害時要援護者に配慮したレイアウトを考えること。詰っては使えなくなるので汲取りができること。また、普段から災害用トイレの設置・運営の訓練を実施していただくことが重要です。
自治会の環境美化推進員約200名が参加。